辛い便秘を解消する方法の一つは『運動』だと言われています。
便秘を解消するには「腸内環境を整える」ことが大切ですが、運動も便秘の解消に影響があるのでしょうか?
運動が必要な理由のひとつは、便を体の外に押し出すために腹筋の力が必要だからです。
腹筋力が弱いと便を体の外に押し出すぜん動運動が起こりにくくなり、便秘が悪化してしまいます。また、体を動かすと自律神経のバランスが整うことも、運動から得られる便秘解消の理由の一つです。
自律神経と便秘は一見無関係のように見えますが、自律神経によって排便のリズムは作られているのです。そして、自律神経は正反対のはたらきをする「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経から成り立っています。
排便をするときには副交感神経が優位になる必要があるので、副交感神経の働きが悪くなると便秘になってしまいます。
副交感神経と交感神経の切り替えが正常にされるためにも、運動で体を動かすことは重要となるのです。
便秘解消に効果的な運動は?
便秘解消を目的として運動するなら、効果的な運動を行いましょう。
・腹筋運動
便を押し出す力をつけるために、寝転がって上半身を起こす筋トレをしましょう。
腰痛があったり、妊娠していたりする場合は無理のないように行ってください。
・おなかをねじる運動
筋力がなかったり、妊娠していたりで、腹筋運動が難しい場合には、おなかをねじる運動を取り入れましょう。
脚を肩幅に開いて立ち、上半身をねじります。
簡単な運動に見えますが、腸を刺激することが出来ます。
・うつ伏せに寝て体をユラユラ揺らす
うつ伏せに寝ることで、床で腸を刺激出来ます。
この状態で体をユラユラと左右に揺らすと、腸も動き、活動が良くなっていきます。
腰痛がある人でも簡単に出来るのでおすすめです。
ユラユラ揺らすのは、朝起きてすぐに行っておくと、朝の排便のリズムが整いやすくなりますよ。
逆効果な運動方法
運動をしているから必ず便秘解消に効果的というわけではありません。
短時間に急激な運動すること、無酸素運動と言われるものは便秘解消に向きません。
便秘解消のためには有酸素運動の方が効果を感じられるのです。
また、週末だけ運動するなどの方法も便秘解消には向かないです。
毎日少しの運動量でも良いので続けられる運動を行いましょう。
極端な方法で運動をしてしまうと、体を傷める原因にもなってしまいますので、自分の体力や健康状態を見極めてから運動を行うようにしましょう。