コーヒーを飲んだら便意をもよおすという人が結構いますが、「コーヒー」と「便意」には何か関係があるのでしょうか?
コーヒーには様々な健康効果があると言われていますが、そのうちの1つが便秘を解消するというものです。
コーヒーに含まれているカフェインとオリゴ糖が関係していると言われています。
・カフェイン
利尿作用や胃腸の働きを活発にする作用があります。
胃液の分泌を促し、消化を高めるため、利尿作用や便秘解消効果を感じることが出来るのです。
・オリゴ糖
腸内の善玉菌を優位にするため、便秘解消に非常に効果的な成分です。
意外と知られていないのですが、コーヒー豆のカスにもコーヒーオリゴ糖というオリゴ糖が含まれています。
コーヒーの風味を良くするため、コーヒーの甘味料としてよく使われています。
コーヒーで便秘解消するときに妊娠していたらどうする?
カフェインの過剰摂取は、妊婦さんのお腹にいる赤ちゃんに悪影響を与えます。
血流が悪くなるため、赤ちゃんに必要な栄養が送られず、未成熟な状態で生まれて来る場合があるのです。
また、カフェインは神経を刺激する作用を持つため、赤ちゃんがお腹の中でゆっくり眠ることが出来なくなってしまいます。
WHO(世界保健機構)では1日のカフェイン摂取量は300mgまで、北欧諸国、アメリカでは200mgまでとなっています。
つまり、基準未満のカフェインであれば妊婦さんや赤ちゃんに悪影響がないとされているのです。
コーヒー1杯に含まれるカフェインの目安量は50~90mgなので、1日1~3杯のコーヒーを飲むのであれば問題ありません。
他の飲み物にもカフェインが含まれていることも考え、それ以上飲む人は過剰摂取にならないよう気をつけなければなりません。
コーヒーで便秘解消するときに注意しないといけないこと
コーヒーには便秘解消の効果があると書きましたが、逆にコーヒーを飲んで便秘になるという人もいます。
これは、コーヒーの利尿作用によって体内の水分量が減少することが原因です。
体内の水分量が減少すると、腸内の便がカチカチに硬くなってしまうため、便が腸内スムーズに移動出来ず、腸内に留まってしまいます。
便秘解消のためにカフェインやオリゴ糖は効果的ですが、水分がなければ便が必要以上に固くなってしまい、便を体の外に押し出すことは出来ません。
1日に摂る水分がコーヒーばかりという人は、水分不足によって便秘の症状が悪化することもあります。
コーヒー以外の水分もきちんと摂取しなければ、コーヒーの便秘解消効果を実感することは出来なくなるのです。