不快な便秘になってしまったとき、運動したり、規則正しい生活を送ったりしても改善されない人は食べ物の見直しを行ってみてはいかがでしょう?
もうすでになってしまった便秘を解消し、これからならないよう予防するためには、食事にも気をつけないといけません。
これらが乱れてしまっていては、運動習慣や生活習慣を見直しても便秘は解消されないのです。
便秘を解消し予防するためにはどんな食べ物が良いのか見てみましょう。
食の欧米化と便秘
一昔前の日本人の食生活と言えば、米や魚、野菜、発酵食品が食卓の定番で、食物繊維や腸内環境を整える菌類の含まれている食材がたくさん使われていました。
現在はハンバーグやチキンなどの肉類の摂取量が増えてきています。
食事が欧米化し、お肉を摂取する機会が増えると同時に、便をカサ増しする食物繊維や腸内環境を整える菌類を摂取する機会が減ってきているのです。
また食の便利さが向上し、ファストフードやコンビニ、ファミレスなど24時間いつでも美味しい食事を摂ることが出来るようになりましたが、そこで手に入る食事もお肉を中心としたメニューが多くあります。
外食はカロリーが高く、塩分も多い上、食物繊維や菌類の不足しているメニューが多いので、便秘になりやすい体質を作ってしまうと言えるでしょう。
食事を改善して便秘になりにくい体を作る
便秘を解消するためには食べ物を選ぶことも大切ですが、便秘に悩む人の多くが食物繊維が不足していたり、発酵食品をほとんど食べていなかったりするのです。
食物繊維には便のカサ増しをするだけでなく、腸管を刺激してぜん動運動を起こしやすくするという働きがあります。
食物繊維は水に溶けにくい不溶性のものと水に溶ける水溶性のものに分けられ、不溶性の食物繊維は野菜などに含まれる繊維質で便の素に。水溶性の食物繊維は便に水分を与え、腸管の中をスムーズに移動出来るように働きかけます。
便秘解消にはこの2つの食物繊維をバランス良く食べることが大切です。
また、発酵食品には腸内環境を整える善玉菌の働きを活発にする作用があります。
これらを摂る習慣を持っていると、便秘になりにくい体を作ることが出来るでしょう。
普段何気なく食べているものが便秘の原因である場合もあります。
食事は体や便を作るエネルギー、素となる大切なものであるという意識を持ち、便秘とは無縁の生活を送れるように食べ物の見直しを行ってはいかがでしょう。