妊娠中は、薬の持つ作用がお腹の赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるから薬を飲むことが良いとされません。
妊娠に気付かずに普段飲んでいる風邪薬や便秘薬を飲んでしまって、大変気をもんだという話もよく耳にしますよね。
妊娠の可能性があるときは、薬の服用はリスクを伴うので極力避ける方が良いでしょう。
特に解熱剤や鎮痛剤、風邪薬は赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れがありますので、自己判断での服用はしないでください。
妊婦が口に入れるものは全て、赤ちゃんの体に入っていくものであるということをしっかりと自覚しておきましょう。
便秘薬は妊婦さんでも飲めるの?
便秘薬も薬の一種ですから、妊娠中は飲まない方が良いです。
特に妊娠初期はお腹の赤ちゃんが安定していない時期なので、市販の便秘薬を服用することで流産のリスクが高まってしまいます。
便秘薬を飲んで起こる腸のぜん動運動の刺激が子宮に伝わり、子宮が収縮してしまうと、最悪の場合流産してしまうことになるのです。
切迫流産を起こす可能性が高いことも、臨床的に証明されています。
腸に刺激を与える便秘薬に入っているセンナやダイオウ、アロエは子宮収縮作用があるため、薬の注意書きにも妊婦の服用は避けるようにと明記されています。
妊娠初期の赤ちゃんの成長と妊婦の便秘対策
お腹の中の赤ちゃんは、妊娠3~4週目は気管支や咽頭、5週目は心臓や手、6~7週目には目、8週目には足や手の指の形がはっきりしてくる、10~11週目は骨の形成がなされる時期です。
妊娠初期は赤ちゃんの体はとても小さいので、母体には悪影響のない種類や量の薬であっても、赤ちゃんにとっては害になりうるのです。
妊婦さんが口にしたものは胎盤を通じて赤ちゃんの体にも入ってしまうので、体が作られている最中に薬のような強い作用を受けてしまうと、奇形や発育障害を起こすこともあります。
なので、赤ちゃんに影響を与えない食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌など、自然界のものを使って便秘対策をするべきでしょう。
正しい食生活をし運動をして、便秘体質を根本的に改善して妊娠に備え、薬に頼らない便秘対策をしておくことで、妊娠中期や後期に便秘に悩まされにくくなりますよ。
万が一、ひどい便秘に悩まされ辛いときには、掛かりつけの病院に相談すると、妊婦さんでも飲める便秘薬が処方されることもあります。