近年では、女性の喫煙者も珍しくありません。
妊娠が発覚して禁煙を始める女性も多くいますが、妊娠してもタバコを止めることが出来ない妊婦さんもいるのです。
妊婦さんの中でも、5%は妊娠中でも喫煙しているというデータもあります。
喫煙は、さまざまな悪影響を体に及ぼすものとして有名ですが、妊婦さんの場合、体だけでなくお腹の赤ちゃんにも悪影響を与えます。
タバコが赤ちゃんに与える影響
妊娠中にタバコを吸うとお腹の赤ちゃんにどんな影響があるのでしょうか?
胎児低体重
タバコを吸った数と低体重化は比例すると言われています。
喫煙者のお母さんから産まれた赤ちゃんは、非喫煙者のお母さんから産まれた赤ちゃんより200グラム体重が軽いというデータがあります。
ヘビースモーカーの場合は、450グラムも軽くなってしまうこともあるのです。喫煙している妊婦さんからは、未熟児が生まれる確率が2~3倍になってしまいます。
知能の発育障害
喫煙すると、血管が細くなるため血流が悪くなります。
お腹の中の赤ちゃんにも、十分な酸素や栄養素が運ばれにくくなり、知能の発達が遅れてしまうこともあります。
特に赤ちゃんの体の基礎が作られる妊娠初期の喫煙は、赤ちゃんに大きな影響を与えてしまうことを頭に入れておきましょう。
流産や早産の可能性
1日20本以上タバコを吸っていると、流産する確率は2倍以上になるとされています。
早産においても、非喫煙者の早産率が6%なのに対して、1日11本以上タバコを吸う喫煙者の早産率は11%と、倍の確率で早産になるリスクが高くなるのです。
いつまでにタバコを止めれば良いの?
赤ちゃんを作ろうと考えたときに、禁煙を開始するのが望ましいです。
作ろうとしてできたわけではない場合も、妊娠が発覚したらタバコをやめるようにしましょう。
妊娠初期の段階で禁煙すれば、お腹の赤ちゃんへの影響を最小限にすることができます。
タバコはいつから吸っても良い?
妊娠中に禁煙に成功していた人でも、出産後すぐに喫煙を再開する人もいます。
お腹の中に赤ちゃんがいるわけではないので、直接的に赤ちゃんに影響があるわけではありませんが、受動喫煙により赤ちゃんの健康を害する恐れがあります。
受動喫煙は、喫煙者以上にニコチンを吸いこんでしまうもので、体の小さな赤ちゃんにとって、ニコチンは健康への被害が大きいので配慮が必要となります。