妊娠中は「卵を食べない方が良い」って話、聞いたことがありませんか?
日本人の食卓に欠かせない卵、目玉焼きやゆで卵、スクランブルエッグ、だし巻きなど、さまざまな調理法で食べることが出来、卵が大好きという人も多いですよね。
ところが、妊娠中は「卵を食べない方が良い」という話を耳にすることがあります。
これは本当の話なのでしょうか?
また、卵は卵でも温泉卵はどうなのでしょうか?
妊婦さんは卵を食べない方が良いって本当?
答えから言うと、しっかり加熱されている卵なら妊婦さんが食べても問題ありませんが、加熱されていない生卵は妊娠中は避けた方が無難です。
というのも、生物には食中毒を引き起こすサルモネラ菌がついている可能性があるからです。
サルモネラ菌に感染すると、下痢や嘔吐、高熱、腹痛の症状がでます。
妊婦さんは薬を飲むことが出来ませんので、自力で治すしか方法がありません。
そのため、サルモネラ菌に感染するリスクを回避するために、生卵を避けた方が良いのです。
妊婦さんに温泉卵は大丈夫?
生卵ではなく半熟状態の温泉卵でも、サルモネラ菌に感染する可能性はあるのでしょうか?
サルモネラ菌を殺菌するには、70度以上で加熱するか、60度で20分以上の加熱が必要となります。
温泉卵は65度前後のお湯に30分浸して作られるため、サルモネラ菌は死滅すると考えて良いでしょう。
この温度と時間が厳密に設定され作られた温泉卵は安心ですが、そうでない場合は温泉卵でサルモネラ菌に感染してしまう可能性も否定出来ません。
温泉卵で食中毒を起こしたというニュースをあまり見聞きすることもありませんので、神経質になる必要はないと思いますが、不安な場合は食べない方が良いですね。
温泉卵に限らず、オムライスやオムレツ、目玉焼きなども同様に気をつけて食べるようにしましょう。
自宅で料理する場合は、サルモネラ菌殺菌の時間や温度を計ることも可能ですが、外食先ではそうはいきません。
ただ、外食産業で食中毒を起こしてしまっては一大事ですので、現代の日本ではそこまで神経質になる必要のないことのように感じます。