妊娠後期に便秘となる3つの原因。そして妊娠後期の便秘対策は?

出産が目の前に迫ってきた妊娠後期。
まさかこの時期になって便秘が・・・と言う人も多いようです。
今回は妊娠後期の便秘に着目し、原因と対策について考えてみました。

出産目前の妊娠後期。その妊娠後期の便秘の原因と対策は?

 

人の妊娠から出産までを十月十日(とつきとおか)と言い、
妊娠後期はいよいよ出産が迫ってくる8ヶ月目(28週~)以降を指します。

この頃になると赤ちゃんはすっかり生まれて来る準備が完了しつつある状態です。
髪の毛や爪が生え、ちょっと新生児らしい体になってきていますよね。

 

妊娠初期のツワリとは違い、子宮が胃を圧迫することによる吐き気やムカつきを感じることも多くなるでしょう。
妊婦中期に引き続き、便秘の症状が出たり、悪化したように感じたりする場合もあります。

 

しかし、妊娠後期については便秘だけが原因となってお腹の張りを感じるわけではありません。
お腹の張りを感じる時はまずは安静にしましょう。

無理していきむと、早産の原因にもなってしまいます。



妊娠後期に便秘となる3つの原因

 

妊娠後期の便秘の原因としては、次の3つが考えられます。

①子宮の拡大

妊娠後期になると赤ちゃんが大きくなり、子宮もそれに伴って大きくなっています。
そのため腸が子宮による圧迫を受けてしまい、その影響で排便が困難になります。

また、お腹が大きくなることで腹筋が使いづらくなると筋力が低下し、排便する力自体が低下してしまいます。

 

②便が水分を失う

妊娠後期は何日も排便がないという妊婦さんも多くなります。

この時期の便秘は何日も腸の中に便が滞留するため、便が水分を失い固くなってしまいます。
固くなった便は腸内をスムーズに移動出来ないため、排便が困難になり、さらに便秘になってしまうという悪循環に陥る場合もあります。

また、排便があったとしても、コロコロとした固い便のせいで、肛門を傷つけ痔になってしまうこともあります。

 

③ストレス

出産を控えていることのストレスや、体が重いことによる疲労によって自律神経が乱される事も、妊娠後期の便秘の原因となっています。

 

ちなみに、(前回の記事にて)妊娠初期~中期の便秘の原因として紹介した女性ホルモン「プロゲステロン」ですが、プロゲステロンの分泌は妊娠8~9ヶ月目をピークに臨月に向かって徐々に減少していきます。
そのためプロゲステロンは妊娠後期の便秘の原因にはなりません。

 

妊娠後期に使える2つの便秘対策

 

妊娠後期の便秘対策としては、次の2つを推奨します。

・決まった時間にトイレに行く

人間の体には体内時計があります。そのため、毎日同じ時間帯にトイレに行く習慣をつけると便意を感じやすくなる効果があります。

朝食の後は腸の動きも良くなるため、朝食後にトイレに行く習慣を持つのがおすすめです。
食事が胃に入ることで、胃腸の働きが活発になります。

 

・水分補給と食物繊維

子宮が大きくなることで、便が腸内に留まる時間が長くなります。
水分をたくさん摂って、便が出来るだけ柔らかくなるようにしましょう。

また、食物繊維は腸管を刺激し「ぜん動運動」を起こしやすくする作用があります。
ぜん動運動は、便を排出するための動きですので、便秘改善に効果的です。

食事で言えば、料理の調味料としてオリゴ糖を使うのも効果的です。
オリゴ糖は砂糖の代わりとして簡単に混ぜることが出来るので、使い道が多くおススメです。
妊娠中にも使えるオリゴ糖のサプリとしては、カイテキオリゴはぐくみオリゴが有名です。

子宮の拡大による腸の圧迫は出産までどうしようもありませんからね。。

トイレの習慣付けと水分補給、食物繊維、オリゴ糖などを上手く活用して、少しでも排便し易い環境を作りましょう。

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