生理前や生理中のみ便秘になる人が多いですが、中には生理後のみ便秘になる人もいるようです。
一体どのような違いがあるのでしょうか?
女性の体は生理前と生理後で状態が全く変わりますが、これは分泌している女性ホルモンの影響によるものです。生理前にはプロゲステロン、生理後にはエストロゲンという違う種類の女性ホルモンが分泌されています。
プロゲステロンは守りのホルモンで、体に水分や栄養素を溜め込もうとする性質があります。
反対にエストロゲンは美容のホルモンで、老廃物を排出しようとしたり、肌や髪を綺麗にしたりする性質があります。
このエストロゲンの働きにより生理後は老廃物の排出が盛んになるため、一般的には便秘になりにくい時期と言われています。
ところが、女性の中には生理後に決まって便秘になると言う人も多いようです。
生理後に便秘となる原因
生理後に便秘となる原因としては、二つの要因が考えられます。
生理前後の便秘には女性ホルモンが大きく影響していて、生理後に便秘になってしまう人は女性ホルモンのバランスが乱れていることが考えられます。
特に無排卵月経など、女性ホルモンのバランスに異常をきたしている人は若い世代に多いと言われています。
女性ホルモンのバランスが乱れていると、本来なら生理後に分泌されるはずのエストロゲンが十分に分泌されなくなってしまいます。
エストロゲンの働きが弱まることで、老廃物を排出する力が弱まり、生理後にも関わらず便秘になってしまうのです。
生理中には生理痛やだるさを感じる人が多くいます。
そのため、体を動かさずに生理期間を過ごすことが多くなるのです。
生理が終わったからと、すぐにいつも通りの生活に戻るのは難しいですよね。
何気ない普段の生活の中でも、体を動かす機会が少なくなっているのも、生理後に便秘になる原因です。
生理中や生理後でも続けられる、ストレッチなどの軽い運動を生活習慣に取り入れておくと良いでしょう。
生理前後と生理中の便秘対策
女性にとって、生理はなくてはならないものです。
生理によって体調の変化が表れるのは仕方ないことですが、便秘にならないためには普段から対策をとっておく必要があります。
食生活のバランスの見直しや生活習慣の見直し、水分をたくさん摂る、運動する、体を冷やさないなど、生理前後、生理中に関わらず普段から気をつけておくようにしましょう。
生理前後や生理中だから仕方ないと放っておくと、慢性的な便秘に悩まされるきっかけになってしまう場合もあります。
便秘は不快な症状を伴い、美容の大敵でもあるので、便秘かな?と思ったときに早めの対処を心がけましょう。