便秘のせいでお腹が痛い、重い、だるいと病院へ行ったことがある人もいると思いますが、病院へ行っても薬を処方されて帰される場合がほとんどですよね。
入院療法をする場合も食事療法と運動による治療が行われますが、便秘が重症化してしまったときや病気が原因で便秘になっているときは、手術をすることだってあるのです。
女性の3人に1人は便秘に悩んでいると言われますが、便秘は死に至る可能性もある怖いものなのです。
たかが便秘と侮らずに、便秘だと感じたときには食生活や生活習慣の見直しを行い、便秘そのものを根本的に解消出来るよう心がけましょう。
『たかが便秘』ではなく『便秘は怖いもの』という認識を持つことが大切です。
病気が隠れている便秘もありますし、溜まった便が体を傷つけてしまうことだってあります。
便秘で手術することもある?
手術が必要となる便秘は腸閉塞(イレウス)になってしまっているときです。
腸閉塞は腸管が塞がってしまっている状態で、腸内に便が詰まって体の外に出すことが出来なくなっているので、腸管を塞ぐ原因を手術によって摘出します。
腸にポリープなどができてしまっていることが多いですが、腸が絡まってしまっているときや、生まれつき腸が長く便秘になってしまう場合も手術による治療が行われます。
便によって腸に穴があいてしまうこともある?
便秘が重症で長い間便が腸内に留まってしまうと、水分を失いかちかちに固くなってしまいます。
固くなってしまった便は腸内を移動することが出来ないので、新しい便が作られても古い便を押し出すことが出来ず、腸管内に便がどんどん溜まってしまいます。
腸管内に便がびっしり詰まってしまっていると、腸が耐えられなくなって腸管が破裂して、腸に穴が開いてしまうこともあるのです。
この場合も手術が必要となるケースの一つで、便秘によって死亡してしまう人はこのように腸管破裂であることが多いと言われています。
手術が必要な便秘か見分ける方法
便秘によって手術を行うのは稀なことですが、病気が原因で便秘になってしまっている場合、早期発見することに越したことはありません。
便に血が混じり赤黒かったり、便通のたびに激しい腹痛を伴ったり、便秘解消に良いとされることをしても何の効果も得られなかったりする場合は、手術が必要な便秘かもしれません。
「ちょっとおかしいな?」と、少しでも違和感があるようならすぐに病院で診察してもらうようにしましょう。