毎月「生理前になると必ず便秘に悩まされる」という人がいます。
また、男性より女性が便秘になり易く、悩む人が多いようです。それはなぜなのでしょうか?
【女性に便秘が多い理由】
女性に便秘が多い理由としては、
・男性に比べて筋力が弱く便を押し出す力が弱い
・無理なダイエットによる食物繊維や脂肪分、水分の不足
・精神的なストレス
・便意の我慢
・女性ホルモンの影響
などが挙げられます。
便秘はただ単に食物繊維が不足している、
ぜん動運動が起こり難いという単純な理由だけでなるものではありません。
では生理前になると必ず「便秘になる」のは何故でしょうか?
生理前に便秘になるのはなぜ?
生理前に「便秘になる」のは女性ホルモンの影響が大きいと言われています。
生理前の便秘はPMS(月経前症候群)の症状の一つであり、
PMSは月経のある女性のうち、80%の人が経験したことがあるそうです。
生理前に便秘になるのは『プロゲステロン』という女性ホルモンの影響によるものです。
プロゲステロンが分泌されると、大腸でぜん動運動が起こり難くくなります。
これは、妊娠したときに流産しないよう子宮を収縮させないようにするためです。
この『プロゲステロン』の働きが腸にも影響し、ぜん動運動を抑制してしまい、
結果として便を体の外に押し出すことが出来ず便秘になってしまうのです。
また、プロゲステロンには体内に水分を溜め込もうとする作用もあります。
便の水分を必要以上に吸収してしまい便が固くなることで、
腸内での便のスムーズな移動が妨げられ便秘になるのです。
生理前の便秘を解消する方法とは?
生理前の便秘の原因である『プロゲステロン』は、妊娠や生理のために女性には欠かせない女性ホルモンです。
しかし、毎月生理前にプロゲステロンの影響による便秘に悩まされるのは困ったもの。
そうならないためにも、生理前の便秘解消法を生活に取り入れましょう。
女性は筋力が弱いため、便を押し出す力が男性よりも弱いのです。
腹筋運動を取り入れて、便を体の外に押し出す力をつけていきましょう。
一日10回でも良いので、毎日続けることが大切です。
また腹筋だけでなく、ウォーキングやストレッチなど、
全身を動かす運動も取り入れましょう。
体を動かすと自律神経が整うため、大腸の働きが良くなります。
健康な人の便は、約80%が水分でできていると言われます。
水分が足りない状態だと、便が固くなるため排出が困難になります。
便秘を解消するためには、一日1~1.5リットルの水を飲むよう意識してみましょう。
糖分の入っていないものを選び、内蔵に負担をかけない常温の水がオススメです。
味が苦手でなければ硬水がより効果的です。
①,②をバランスよく取り入れ、継続して実施することが大切です。