子育てによるストレスや疲労、栄養バランスの偏りなどが原因で産後の便秘に悩む人が多くいます。
妊娠中はお腹の赤ちゃんを気にして便秘薬を飲めないけれど、産後なら大丈夫かなと思う人もいるのではないでしょうか?
赤ちゃんを母乳や母乳とミルクの混合で育てている場合は、授乳期間はお母さんの口にしたものが母乳となって赤ちゃんの体に入り、赤ちゃんの体を作る大切なときなので、飲食物や薬など口にするものに注意が必要です。
お母さんの体には大したことのない薬でも、小さな赤ちゃんにとっては大きな刺激となってしまうため、妊娠中と同じく授乳期間も、市販の便秘薬の中には服用できないものが多いのです。
産婦人科などでは、授乳中でも飲める便秘薬を処方してもらうことも出来ますので、自己判断で薬を服用せずに、まずはお医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。
授乳中に絶対飲んではいけない便秘薬がある
便秘薬の有効成分にセンナ(センノシド)が含まれているものは、授乳中に絶対に飲んではいけません。
一般的に市販されている多くの便秘薬に含まれているセンナは、大腸に刺激を与え、ぜん動運動を起こさせる作用を持っています。
お母さんがセンナを摂取するとセンナの成分が混ざった母乳が出るので、飲んだ赤ちゃんもセンナによって大腸を刺激され、下痢をしてしまいます。
体の大きな大人にとっても辛い便秘薬による下痢は、体の小さな赤ちゃんには大きな負担となる上、下痢することで脱水症状に陥ってしまう危険性もあります。
少しくらい大丈夫かな?という判断はせずに、便秘が辛くて薬を飲みたいときは、産婦人科へ相談してみるようにしましょう。
授乳中でも飲める便秘薬もある?
妊娠中に処方されているマグネシウム系の便秘薬であれば、作用が穏やかなので授乳中でも安心して飲むことが出来ます。
また、市販の便秘薬でもビサコジル系の便秘薬なら飲むことが出来ます。
ビサコジル系の便秘薬も、腸を薬の作用により活発にさせるものなので、腹痛などの副作用がでやすい便秘薬です。
ビサコジル系の便秘薬は妊娠中の服用は出来ませんが、母乳に混じることが一切なくセンナのように赤ちゃんの体にも下剤成分が働く恐れがないので、授乳中でも飲むことが出来るのです。
成分を見て、どれがセンナ系でどれがビサコジル系かわからない場合は、むやみに飲まない方が賢明です。
赤ちゃんの体に悪影響が出てしまってからでは遅いので、便秘薬を服用するときはやはりお医者さんの指導のもとに飲むのが安心ですね。