便秘を解消するために体操をするのが良いと言いますが、どんなものがあるのでしょうか?
妊婦さん特有の便秘の原因を知り、効果的に便秘を解消するためにどんな体操が良いのか見てみましょう。
女性の体は妊娠すると、女性ホルモンの影響により子宮の収縮が止まってしまいます。そして、子宮の収縮が止まるとその影響で腸のぜん動運動が起こり難くなり、便秘に悩まされる妊婦さんが増えるのです。
また、お腹が大きくなる頃には、お腹が腸を圧迫しはじめ、大腸の中を便が移動出来ずに便秘になる事もあります。
動きにくくなった腸は簡単な体操をする事で、便秘が解消される場合があります。
体操で妊娠中の便秘を改善する
食生活の見直しをしても便秘が改善されないときには、体操を取り入れて辛い便秘を解消していきましょう。
代表的な二つの体操を紹介しますね。
ねじり体操
床にあぐらをかいて座り、背筋を伸ばします。
両手を肩の高さに広げ息を吸い、吐きながら腰をひねります。
右に回すと左手が顔の正面に来ます。
背中や腰を丸めてしまわないように注意して、反対側も同様に行います。
ねじり体操をするときは、腹式呼吸で呼吸するようにしましょう。
腰回し体操
足を肩幅に開いて立ち、両手を腰にあてて、腰をグルグルと時計回りに回します。
10回程度回したら反対側も同じように回します。
妊娠中に無理な運動は禁物ですが、便秘の状態を放置しておくと、体の中に毒素が溜まってしまい赤ちゃんにも良い影響を与えません。
今回紹介した二つの体操は体に大きな負荷をかけずに、腸を刺激することが出来ます。
時間も体力も使わずに出来る方法なので、時間が空いたときに体操するクセをつけておくと良いでしょう。
また、妊娠中に体操をすることで、便秘解消効果だけでなく、妊娠中に起こりやすい腰痛や肩こりなどの不快な症状を和らげることも出来ます。
妊婦さんの姿勢と便秘の関係
お腹が大きくなるにつれて妊娠前とは姿勢が変わってしまうことも、妊婦さんの便秘の原因の一つだと言われています。
お腹が大きくなってくると、重心が前方向に偏ってしまいます。また、背中を反らし、お腹がつき出たような姿勢になりやすいのです。
この姿勢は、腰と背中に負担をかけ、骨盤を歪ませる原因になります。
骨盤が歪むと、内臓の位置がずれ、消化器官の働きが悪くなり便秘の症状が出ることにつながります。
お腹が大きくなってきても、骨盤が歪まないよう、正しい姿勢を心がけると、便秘に悩むことはありません。
薬を使用出来ない妊娠中だからこそ、自分の排便力を高めて便秘解消するよう日々心がけて過ごすようにしましょう。